第41回DG-Lab研究会のお知らせ

皆さま、DG-Lab事務局です。

次回の研究会のお知らせです。
下記の日時にて開催されますので、お気軽にご参加ください。

次回もオンライン(Zoom)での開催となります。

皆様のご来場を心よりお待ちしております。

※はじめて参加を希望される方は、下記の事務局アドレスまでご連絡いただきますよう、よろしくお願いいたします。

dglab.chaosmos[あっと]gmail.com( [あっと] を@に置き換えてご使用ください)

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【日時】2021年11月20日(土)14:00-17:30(※13:00からミーティング)

【使用アプリ】Zoom(開催当日、EメールにてURLをお送りいたします)

【参加費】無料

【定員】最大50人

【タイムテーブル】

14:00読書会
ジル・ドゥルーズ『哲学とは何か』第七章 被知覚態、変様態、そして概念(進行:平田公威)
広く知られているように、ドゥルーズ=ガタリは『哲学とは何か』において、芸術を、「マテリアル」を用いた「感覚」の「合成=創作」のこととして定義しています。この「感覚」は、知覚主体の「知覚」と「変様」からは峻別され、「被知覚態」と「変様態」の「合成態」と言われもするのですが、その内実はあまり理解しやすいものではありません。こうした難解さは、おそらく、私たちが現に「知覚」と「変様」を(逃れがたく)もっていることに、少なからず起因しているでしょう。そこで、今回の読書会では、ドゥルーズ=ガタリが『哲学とは何か』で批判する「知覚」と「変様」、そして「オピニオン」の定義を確認することから出発して、「感覚」の「合成=創作」に至る理路を探りたいと思います。
16:00研究発表
立花達也「ドゥルーズのスピノザ解釈における最も単純な物体をめぐる論争:リヴォーとゲルーへの応答を中心に」
ドゥルーズは議論を好まないとされるが、彼もまた先行研究を読み、検討し、自身の解釈を育ててきたことは疑いない。本発表では、スピノザ『エチカ』のなかに現れる「最単純物体」というやっかいな概念に取材することで、ドゥルーズがどのように先行研究と対話し、自身の立場を位置づけているのかを表すケーススタディを提供したい。具体的には、『スピノザと表現の問題』におけるリヴォーへの批判と、81年のスピノザ講義におけるゲルーへの批判を取り上げる。リヴォーとゲルーの解釈への応答という観点から、独自の路線をひた走るように見えるドゥルーズの解釈にもやはり、それを固持するための原因ないし理由があることを示す。
17:30閉会