第40回DG-Lab研究会のお知らせ

皆さま、DG-Lab事務局です。

次回の研究会のお知らせです。
下記の日時にて開催されますので、お気軽にご参加ください。

次回もオンライン(Zoom)での開催となります。

皆様のご来場を心よりお待ちしております。

※はじめて参加を希望される方は、下記の事務局アドレスまでご連絡いただきますよう、よろしくお願いいたします。

dglab.chaosmos[あっと]gmail.com( [あっと] を@に置き換えてご使用ください)

****************

【日時】2021年8月28日(土)14:00-17:30(※13:00からミーティング)

【使用アプリ】Zoom(開催当日、EメールにてURLをお送りいたします)

【参加費】無料

【定員】最大50人

【タイムテーブル】

14:00読書会
フェリックス・ガタリ『カオスモーズ』「7. 生態哲学(エコゾフィー)の対象(後半)」(進行:香川祐葵)
参照ページ:
・    フランス語Galilée版pp.180-187:「Les cartographies artistiques~章の終わり」
・    日本語版pp.205-212:「芸術のマッピングは常に~章の終わり」
「ガタリ晩年のエコゾフィー思想における芸術の役割」
 このテクストは、ガタリの遺著『カオスモーズ』最終章の一部である。同様の内容は、邦訳『三つのエコロジー』所収の沖縄講演にもあり、そこでは「ジレンマに立つ芸術家」「主観性の再発明が課題」という見出しが付けられている。ガタリ単著で芸術のみをテーマとしたテクストは多くない。その理由は、彼にとって芸術の機能は非常に重要であり、もはやひとつの独立した分野として考えられないほど彼の思想全体と密接に結びついているからだろう。今回はガタリのテクストのなかでも芸術についての彼の考えがまとまっている箇所を選んだが、もちろんそうした記述も常に精神の問題や社会の問題、環境の問題といった様々なテーマと絡み合いながら提示される。ガタリにおける芸術の役割と同時に、芸術との関係から晩年のガタリが世界の諸問題をどう考えたかについても一緒に分析していきたい。
16:00研究発表
西川 耕平「ドゥルーズの講義録にみられる研究と教育の実践」
近年、哲学者の講義録の刊行や翻訳が続いており、ドゥルーズの講義もそのいくつかはすでに日本語で読める状況にある。未邦訳のものも含めてその講義録は、ドゥルーズの思想の発展をたどる際の貴重な資料として、すでにドゥルーズ研究者の検討に付されてきた。しかし本発表では、哲学研究を深めるドゥルーズの姿を見出すだけではなく、教育者としていかに講義を行っていたのかにも着目する。その習得論からして、自らシーニュを発し、かつ、学生がシーニュを読み取る助けとなるのがドゥルーズの立てる教師像であろう。ドゥルーズの講義録をその範例とみなすことができるか否かを本発表では探りたい。
17:30閉会