第54回DG-Lab研究会のお知らせ

次回の研究会のお知らせです。
下記の日時にて開催されますので、お気軽にご参加ください。

次回もオンライン(Zoom)での開催となります。

皆様のご来場を心よりお待ちしております。

※はじめて参加を希望される方は、下記の事務局アドレスまでご連絡いただきますよう、よろしくお願いいたします。

dglab.chaosmos[あっと]gmail.com( [あっと] を@に置き換えてご使用ください)

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【日時】2024年1月27日(土)14:00-17:30(※13:00からミーティング)

【使用アプリ】Zoom(開催当日、EメールにてURLをお送りいたします)

【参加費】無料

【定員】最大50人

【タイムテーブル】

14:00読書会
ジル・ドゥルーズ『シネマ1 運動イメージ』第11章〜第12章(進行:西川耕平)
今回は『シネマ』第1巻の締めくくりにあたる「第11章 フィギュール、あるいは諸形式の転換」と「第12章 行動イメージの危機」を読んでいきます。第11章では、行動イメージの大形式と小形式の拡張的な考察が展開されています。この二つの形式が相補的でありうることや、黒澤明と溝口健二の映画の分析を通しての両形式のより明確な区別が論じられます。第12章では、心的イメージという新たなイメージの分類が導入され、ヒッチコックがこの心的イメージを用いて行動イメージを完成させたとされます。そして、感覚ー運動図式がうまく働かない状況を描いた映画作品について論じることで、第2巻への橋渡しがなされます。
16:00研究発表
伊藤幸生「『経験論と主体性』の根本問題と限界 ――「判例的思考」と「他者と可能世界の表現」」
「情念は、[想像に]反射するとき、自分自身の拡大再生産に直面して、自分が、自分自身の現働的状態[actualité]の限界や条件から解放されていることに気づく」(『経験論と主体性』、邦訳69頁)。(1)本発表では、主体の「現働的状態からの解放」こそが同書の根本問題であると捉え、その展開を、「事情」、「一般規則」、「一般的観点」、晩年のドゥルーズが幾度も言及した「判例」などの概念と共に追っていきたいと思います。(2)さらに、「女性の記述」で既に否定的に言及されていた「他者と可能世界の表現」という主題が、人間の現事実的なあり方や日常性に即して肯定的に考え抜かれた書物として同書を位置付けた上で、『意味の論理学』との関係について考えていきます。
17:30閉会

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